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人から人へ、手から手へ

バランゴン・プロジェクト・チームの紹介

バランゴンバナナによる民衆交易の可能性を探るプロジェクトは、(株)オルター・トレード・ジャパン(ATJ)の他、バランゴンバナナ生産者に関わってきた日本とフィリピンの4団体、NPO法人APLA(日本)、オルタートレード社(ATC、フィリピン)、ドンボスコ開発財団(DBFSD、フィリピン)による共同調査です。

日本側

座長 市橋秀夫

学生時代、マルコス独裁政権下で民主化のための教育文化活動を展開していたフィリピン教育演劇協会の活動を知り、日本での演劇ワークショップ運動に没頭。同時に、大学では、南北問題への関心もあって、イギリスの奴隷貿易とその廃止運動の歴史をかじる。その後、イギリスのフェアトレード文献の翻訳や、その歴史的変遷の調査などを行ない、NPO法人APLAの発足時に理事として参加。APLAではフィリピンのバランゴン・バナナ生産者の調査に断続的に従事。専門はイギリス近現代社会史研究だが、近年は福岡でのベトナム戦争反対運動の聞き書きにも取り組む。埼玉大学教養学部教員。

事務局コーディネーター 小林和夫

ATJ企画本部政策室職員。アジア学院、カトリック国際協力委員会(フィリピン派遣)を経て1995年より日本ネグロス・キャンペーン委員会(現APLA)、2007年よりATJ勤務。
手元にある『バナナと日本人』には1987年2月24日購入とのメモが。当時、高校教員であった私は授業で開発教育の題材としてプランテーション・バナナを取り上げたのです。最大の関心事は、2000年に登場し、巷で人気という高地栽培バナナの真実、です。

フィリピン側

オルタートレード社(ATC、Alter Trade Cooperation)

民衆交易の最初の商品は1987年に輸出が始まったマスコバド糖です。ATCは、マスコバド糖とバランゴンバナナの民衆交易の当初からのフィリピン側パートナーです。バランゴンバナナ及びマスコバド糖原料のサトウキビの生産者指導、出荷、収穫後の管理、製糖、輸出を担っています。西ネグロス州の作るサトウキビを原料とするマスコバド糖は日本以外に欧米、韓国、フィリピン国内でも販売されています。バナナ産地もネグロス島の他にボホール島、パナイ島、ルソン島、ミンダナオ島に広がっています。
Website:http://www.altertrade.com.ph/

ドン・ボスコ持続発展財団(DBFSD、 Don Bosco Foundation for Sustainable Development)

ドン・ボスコが活動するミンダナオ島コタバト州マキララは、フィリピンでもっとも標高の高いアポ山麓に位置しています。地域の貧困問題、環境破壊を解決するために持続可能な農業の推進に取り組んでいます。その活動は有機農業の研究・研修、在来種の保存、食品加工、農産物の国内販売と多岐にわたっています。2013年よりバランゴンバナナをATCを通じて日本に出荷することになった新しいパートナーです。また、プランテーション問題に積極的に関わっています。プランテーションによる農薬の空中散布を禁止するコタバト州の条例制定に貢献したり、ドール社の高地栽培バナナのプランテーションの進出を阻止した実績があります。
Website:http://biosdynamis.org/

ATJ、APLAは、プロジェクトに協力して下さるメンバーを募集しています。調査活動、資料収集・分析、翻訳作業などをお手伝いして下さる方は事務局までご連絡ください。

プロジェクト事務局(担当:小林)
TEL:03-5273-8176

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