稚エビ生産者は、ハッチェリー(稚エビの孵化場)から稚エビを購入し、池に放流します。
イプアン池の中央部にはイプアンという小さな種苗池を作り、塩分濃度の高い水をためて稚エビを放します。その後、徐々に壁を崩して池の水に慣らしていきます。
エサづくり
ガンガンと呼ばれる水草を発酵させて、プランクトンを発生させます。これがエビのエサになるため、人工飼料を与える必要がありません。
水門
潮の干満を巧みに利用して、池の水の調節・交換などの作業をします。
内部確認のしくみ
ATINAのスタッフは、生産者や管理人、集荷倉庫管理人とのコミュニケーションを通して、養殖の工程を確認、記録しています。シドアルジョやグレシックでは、スタッフが池まで出かけて確認をしています。
収穫(プラヤン)
水門のそばに竹で編んで作った籠、プラヤンを設置します。新鮮な水に向かって遡上するエビの習性を巧みに生かした仕掛けです。
シドアルジョでの収穫
シドアルジョの多くやグレシックの沿岸部では、潮の干満に合わせて水門を開くことで、川から池に水を取り込みます。そこで、新鮮な水の流れに向かって遡上するエビの習性を巧みに生かし、水門のそばにプラヤン(竹を編んで作った仕掛け)を設置することでエビが入り込むという、自然な方法で収獲が行われています。
グレシックでの収獲(ポンプ)
潮の干満の影響が小さいグレシックの内陸部では、収獲前にポンプを使って池の水を抜いてから大人数で手づかみによる収獲が行われます。
グレシックでの収獲(手づかみ)
潮の干満の影響が小さいグレシックの内陸部では、収獲前にポンプを使って池の水を抜いてから大人数で手づかみによる収獲が行われます。
スラウェシ島での収獲
スラウェシ島では、バガンと呼ばれる網の仕掛けを使って収獲します。
ブリ
シドアルジョ地域やグレシック地域では、エビ養殖池の周辺の住民たちが、収獲後に池に残されたエビやバンデン、その他の魚を分かち合う、ブリと呼ばれる習慣があります。
集荷倉庫⇒加工場へ その1
池で水揚げ後、保冷箱に氷づめで収納してバイクや船、車などを使い、厳重に運ばれます。
集荷倉庫⇒加工場へ その2
池で水揚げ後、保冷箱に氷づめで収納してバイクや船、車などを使い、厳重に運ばれます。
集荷倉庫⇒加工場へ その3
池で水揚げ後、保冷箱に氷づめで収納してバイクや船、車などを使い、厳重に運ばれます。
加工場
集荷倉庫で選別された後、再び保冷箱に氷づめで収納してATINA工場に運ばれます。
ATINA加工場 その1
衛生管理の行き届いた自社工場ではエコシュリンプ基準で加工が行われています。工場に運ばれたエビは再びそれぞれのサイズに分けられ、一尾ずつバラ凍結されます。
ATINA加工場 その2
生産地で冷凍されたエビが再び解凍・再凍結されることのない状態「シングルフローズン(一回凍結)」で新鮮なまま、消費者の元へ届けられます。