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エコシュリンプ:用語解説

エコシュリンプ

【ATINA】 オルター・トレード・インドネシア (ATINA)のことで、ATJの海外現地法人です。
【アピアピ】 葉に塩分を含むマングローブの一種です。養殖池の周りには、アピアピを植えるようにと、代々言い継がれているそう。土手の補強はもちろん、池の水の塩分濃度が低い時はこのアピアピの葉を池に入れて濃度調整に使います。photo
【池干し】 乾季の終わり頃には池を良好な状態に保つための作業「池干し」を行います。日光消毒をして土壌を休ませ、池底の土を耕したり、水門や土手の補修などの整備をして次の養殖に備えます。photo
【ガンガン】 養殖池に繁茂させる水草です。ガンガンが成長すると池から一旦水を抜いて、ガンガンを発酵させ堆肥化します。そこへ再度水をいれるとプランクトンが発生し、エビやバンデン(養殖池にいる魚)の餌になります。photo
【汽水養殖】 池は海岸から少し川を上った淡水と海水の混じった汽水域に水田のようにつくられています。
【集約型養殖】 1977年、台湾で始まった養殖です。この養殖法は狭い池にたくさんのエビを飼い、人工飼料によって短期間に大量生産するというものです。密飼いによるストレスや人工飼料の食べ残しによる水の汚染・土壌の汚染等でエビに病気が発生しやすくなり、それにより抗生物質などを使用することになり、エビが薬づけになると同時に、環境汚染にもつながります。使用不可能となった池は汚染され、放置されることが多く、次々と新しい土地に養殖池をつくっていくことになります。実際に台湾では、1980年代末にウィルス汚染や地盤沈下が深刻な問題となって生産量が激減しました。その後、タイやインドネシア、ベトナム、インドなどでマングローブ林などを伐採して、台湾方式の集約型エビ養殖が進められ、環境問題や社会問題が次々と広がっていきました。
【種苗池(イプアン)】 稚エビ専用の小池です。養殖池の中のひとつに穴を掘り、地面からしみでる塩分濃度の高い海水をため、イプアンをつくります。生まれた時と同じ海水状況をつくり、その後少しずつイプアンのカベをくずして養殖池の汽水に慣れさせたあと、プランクトンの豊富なユニットへ徐々に移していきます。photo
【シングルフローズン】 生産地で冷凍されたエビが日本で解凍・再凍結されることなく、そのまま消費者に届くことをいいます。この方法は味や品質の劣化を防ぎ、新鮮さが保たれます。
【粗放養殖】 月の満ち欠けや潮の干満、水、気象状況など、大自然の営み(エネルギー)を巧みに利用した養殖技術です。粗放養殖池は、地域の自然環境を生かして作られます。エコシュリンプの生産地であるスラバヤ地域では、湾の地形から潮の干満を利用した養殖池をつくっています。海と大地から川に注がれる栄養分の豊富な水を、潮の干満の状態を観察しながら、池に水を引き入れます。収穫はエビの習性である「新鮮な水の流れに向かって泳ぐ(遡上する)」ことを利用するため、川から池に多くの水を取り入れることができる『大潮』の時が収穫のピークです。
【バンデン】 英名ではミルクフィッシュと呼ばれる大衆魚です。このあたりでは、200から300年以上も前から自然環境を生かしてバンデンの伝統的な養殖が行われていました。
【プラヤン】 エビを捕獲する為の竹製の伝統的な道具です。photo
【ブリ】 シドアルジョ地域でのエビ養殖池の周辺の村人たちが収穫後に池に残されたエビやバンデン、その他の魚を分かち合う習慣です。photo
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